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ボーナス、預貯金、72の法則(阿部重利)

2016-12-02

冬のボーナスは貯蓄!?

 季節的に「冬のボーナスが楽しみ!」という方も多いと思います。果たして、今年の「ボーナス商戦の行方は?!」といったところですね。

 ところで、昨年度の冬のボーナスの使い道ランキングをご存知でしょうか?これによれば、1位が預貯金、2位がローン返済、3位が子供の教育費という結果でした。3位以下には、投資や家族旅行、好きなものを買うといった結果が続きます。「ボーナス商戦」に期待する人々を横目に、実際には「預貯金」が1位なんですね。経済や将来への不安もあってか、手取りの8割以上を預貯金に回すという声も多数みられるようです。

72の法則とは?

 さて、1位の「預貯金」についてですが、「72の法則」なるものをご存知でしょうか?これは、金融・投資において複利効果によって資金を元本の2倍にするためにかかる期間を計算する方程式のことをいいます。72を金利で割ることによって、2倍にするために必要な期間を計算することができます。また、逆に72を2倍にしたい年数で割れば、そのために必要な利回りを算出することもできるというわけです。

 例えば、年利4%で資産運用をしたとすると、72÷4(%)=18(年)となり、投資資金を年4%の利回りで運用できた場合は18年後に投資資金を2倍にすることができます。

 逆に、投資資金を10年で2倍にしたいという目標を出した場合は、72÷10(年)=7.2(%)と計算することができ、10年で資産を2倍にするには、年に7.2%の利回りで運用する必要があるという訳です。

 では現在の低金利下で、例えば、0.01%の定期金利だとすると

72÷0.01=7200(年)

となり、いくら高齢化社会といえども、到底倍になるのにはお目にかかれないと言うことになります。

預貯金が1位の理由

 こんな年数がかかる、すなわち「超」低金利時代なのに、なぜ「預貯金」が1位なんでしょうか?これには、大きく二つの理由があると考えています。

 一つは、「預貯金以外のものが良くわからない」「投資とか投資信託とかは難しそうだ」といった意識。よって、「とりあえず預貯金」といったバイアスが働いている点ではないでしょうか?

 もう一つは、「増やそう!」というよりも、「守ろう」、「将来のために備えよう!」という気持ち。つまり、将来に対する絵がかきづらい、「漠然とした不安と不透明さが蔓延」していると言うことの表れかもしれません。

 弊社としても(コンサルティング会社として、FPとして、決して預貯金が悪いわけではなく、必要なものだと考えていますが、)上記二つの要因で預貯金が1位であるならば、その解決策のために少しでもお力添え出来ればと考えております。

阿部 重利

【あべ しげとし】

経済産業省認定 経営革新等支援機関 ヒューマネコンサルティング株式会社
代表取締役

保有資格:
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、CFP(R)、金融知力普及協会認定金融知力インストラクタ−、DCアドバイザー、年金・退職金総合アドバイザー、心理カウンセラー、ワークライフバランスコンサルタント

金融機関での実務経験を生かし、経営顧問・コンサルティング活動の傍ら、全国各地で講演会をはじめ、年約150本の企業研修、講演会、セミナー、などを精力的にこなしている。そのパワフルでユーモア感のある語り口と説得力は各方面から好評を得ており、これまでコンサルティングや研修、講演を受けた企業人の知識やモチベーション・スキルアップに大きく貢献している。
著作に、『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2〜成功する会社は仕事が楽しい〜』(万来舎)、『働き方が変わる!会社が変わる! 実践ワーク・ライフ・ハピネス』(万来舎)、『コモディティ投資入門』(アスペクト社)、ほか、『フィナンシャル・アドバイザー』誌(近代セールス社)、『ファイナンシャル・プラン』誌(きんざい)等多数。

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