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つみたてNISAがはじまります!(阿部重利)

2017-09-25

 2018年の1月から、今までのNISAに加えて、「つみたてNISA」制度が始まります。「つみたてNISA」とは、現行NISAと同様に、投資した値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税になる制度です。現行NISAは、少額投資非課税制度のことで、上限120万円までの投資なら通常20%課税される配当金や売却益が非課税になり、確定申告も不要で、使いようによっては、投資家にとってのメリットがたくさんあると言われています。

 なお、現行NISAの使い勝手などに関しては、これまでも当欄で掲載していますのでご参照下さい。

 さて、「つみたてNIS」Aは現行NISAと似ていますが、実際には「違う制度」です。「違う制度」というと、現行NISAに加入して非課税枠いっぱいまで使っている人は、「ラッキー!積立NISAが新設されればもっと非課税投資枠が使える!」と喜ばれるかもしれません。

 しかし残念ながら、「つみたてNISA」と従来のNISAの2つを併用して使うことはできないのです。そんな訳で、「つみたてNISA」の主な特徴としては、

  • ・現行NISAと併用できない
  • ・年間40万円まで積立投資が可能
  • ・20年間、配当や譲渡益が非課税になる
  • ・対象商品は投資信託
  • ・利用可能年齢20歳以上(現行NISAと同様)

等があげられます。

 「20年も投資信託を保有するなんて長すぎる」と思う人もいるかもしれません。ですが、リスク低減方法の1つとして、「長期投資」は基本です。いままでのNISAは5年間しか保有できませんでした(ロールオーバーして10年)が、実際のところ、投資の世界で5年間で結果を出すのは難しいこともあります。そういう意味ではありがたい制度かもしれません。

 また、“積立”型ですから、コツコツと買っていくという「時間分散」ひいてはドルコスト平均効果も狙えます。ただし、対象商品が投資信託に限られているので、株式やREITを直接買いたい人は、現行NISAを選択することになるでしょう。いずれにしても、「つみたてNISA」が始まることで年間40万円まで積み立てることができ、20年に渡る長期的な非課税投資が可能になります。

 「つみたてNISA」制度が資産運用の意識改革に一役を買い、結果として、長期的なリスク許容資金がマーケットに流入することで、日本経済の活性化を願いたいものです。

阿部 重利

【あべ しげとし】

経済産業省認定 経営革新等支援機関 ヒューマネコンサルティング株式会社
代表取締役

保有資格:
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、CFP(R)、金融知力普及協会認定金融知力インストラクタ−、DCアドバイザー、年金・退職金総合アドバイザー、心理カウンセラー、ワークライフバランスコンサルタント

金融機関での実務経験を生かし、経営顧問・コンサルティング活動の傍ら、全国各地で講演会をはじめ、年約150本の企業研修、講演会、セミナー、などを精力的にこなしている。そのパワフルでユーモア感のある語り口と説得力は各方面から好評を得ており、これまでコンサルティングや研修、講演を受けた企業人の知識やモチベーション・スキルアップに大きく貢献している。
著作に、『危機感≠フない人にチャンスは来ない!―トランプ大統領周辺ニュースにも今更驚かない! 目からウロコの経営・資産運用発想法』(セルバ出版)、『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2〜成功する会社は仕事が楽しい〜』(万来舎)、『働き方が変わる!会社が変わる! 実践ワーク・ライフ・ハピネス』(万来舎)、『コモディティ投資入門』(アスペクト社)、ほか、『フィナンシャル・アドバイザー』誌(近代セールス社)、『ファイナンシャル・プラン』誌(きんざい)等多数。

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