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FPが実際にNISA口座を使ってみた(3)〜これまでの教訓〜(阿部重利)

2015-08-10

 昨年、この欄で、
FPが実際にNISA口座を使ってみた(1)―そこから見えたもの
FPが実際にNISA口座を使ってみた(2)―NISA体験記その後
を書いて、皆様からけっこうの反響を頂きました。

 そこで、年も変わり、半年強経ちましたので、その後の筆者のNISA体験記を記すことで、何かしら皆様の参考になればと存じます。

 昨年のコラムでは、「10月8日時点で、2014年分の非課税枠はほぼ使い切った」と書いており、パフォーマンス的には、A銘柄(無配銘柄の方)が簿価約32万円に対し評価益約7万円、B銘柄(有配銘柄の方)が簿価約66万円に対し、評価益約46万円、合計評価益約53万円という状況」とも書いています。

 では、今年はどうしたかと言いますと、まず結論ですが、今年の非課税枠もほぼ使い切りました。(これを書いている8月4日現在で残り7,200円)

 年初に立てた基本的戦略としては、昨年買ったA銘柄を約70万円分買い増し、B銘柄はそのまま保有、そして新たに発掘したC銘柄(これも無配なんですが・・)を約30万円分購入というものでした。

 ここで一つ、いまさらですが「大反省」することがあります。実は、1月の終わりに(戦略通り)A銘柄を100株買い増ししようとした際、出かけで大変慌てていたので、「買うところを売ってしまった」のです!!

 幸いなことに100株分だけだったので、慌てて買い戻しましたが、みすみす今年のNISA枠を一部無駄遣いしてしまいました。もちろん自分が悪いのですが、こんな初歩的なミスは問題外!「資産運用は慌ててやるものじゃない!」とあらためて自覚した次第です。お恥ずかしい!!

 さて、そんなわけで残りの枠でA銘柄を買い増し、C銘柄を追加購入し現在に至っています。

 パフォーマンスの方は、8月4日現在で、(買い増しした)A銘柄が簿価約80万円に対し、評価益約20万円、(昨年から保有中の)B銘柄が簿価66万円に対し評価益約42万円、(今年追加した)C銘柄が簿価32万円に対して評価損約2万円となっています。(簿価の合計が200万円にならないのはA銘柄を100株売ってしまったからです)

 昨年の記事を見て頂ければわかると思いますが、A、B銘柄ともに昨年の10月と比べてほとんど株価が動いていません。

 そこへ昨今のギリシャ問題や中国株式暴落等のニュースが飛び込み、今後の動向について悩ましい状況が続いているというわけです。もし今後諸要因によって株価が暴落した場合、現時点での評価益は無くなる可能性もあり、仮にそこで売却すればもちろんNISAの恩恵もなくなります。

 ということで、昨年来からNISA口座を使用して、あくまで筆者個人としての教訓ですが

  • (1)何はともあれ、「売り買いの別」を間違えるなどは問題外!。落ち着いて行動すべし!
  • (2)株価の膠着状態が続く場合は、無配の個別株式はNISA口座の恩恵が何も受けられない。
  • (3)(特に筆者のように)個別株式で使用する場合、将来の相場予測によってフレキシブルに考える必要がある。銘柄によっては、単純に長期投資すればよいというものでもない。
  • (4)基本的に「長期投資」で恩恵を受けたいなら、個別銘柄の選択基準を成長期待から、配当利回りや業績の安定性にシフトする。あるいは、個別銘柄ではなく投資信託等を検討する。
  • (5)来年からは、120万円枠も見据えて、ドルコスト平均法のメリットも付加し、毎月10万円の積み立て型なども検討する。

といったところでしょうか?またおりを見て、今後の結果もご報告したいと思います。

阿部 重利

【あべ しげとし】

経済産業省認定 経営革新等支援機関 ヒューマネコンサルティング株式会社
代表取締役

保有資格:
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、CFP(R)、金融知力普及協会認定金融知力インストラクタ−、DCアドバイザー、年金・退職金総合アドバイザー、心理カウンセラー、ワークライフバランスコンサルタント

金融機関での実務経験を生かし、経営顧問・コンサルティング活動の傍ら、全国各地で講演会をはじめ、年約150本の企業研修、講演会、セミナー、などを精力的にこなしている。そのパワフルでユーモア感のある語り口と説得力は各方面から好評を得ており、これまでコンサルティングや研修、講演を受けた企業人の知識やモチベーション・スキルアップに大きく貢献している。
著作に、『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2〜成功する会社は仕事が楽しい〜』(万来舎)、『働き方が変わる!会社が変わる! 実践ワーク・ライフ・ハピネス』(万来舎)、『コモディティ投資入門』(アスペクト社)、ほか、『フィナンシャル・アドバイザー』誌(近代セールス社)、『ファイナンシャル・プラン』誌(きんざい)等多数。

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