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つみたてNISA、その魅力と注意点(阿部重利)

2019-01-28

順調に伸びるつみたてNISA

 今年で2年目を迎えるつみたてNISAですが、順調に口座数を増やしているようです。金融庁が発表した「NISA口座の利用状況調査」結果によると、昨年6月末時点で開設されたつみたてNISAの口座数は約68万口座で、今年早々にも100万口座を超えるようです。この勢いの理由として、ユーザー自らが開設していることに加え、各金融機関としては、一度口座を作って貰えれば基本的に20年間顧客を囲い込めるわけですから、金融機関側からの働きかけも多いと思います。

 また、つみたてNISA口座開設者の特徴としては、一般NISAと比べ、20代〜40代による口座開設の割合が多いようです。一般NISAの口座開設者は、60歳代が29.5%で最多、次いで70歳代が22.2%、20歳代〜40歳代の口座開設者は計2割半ば(24.6%)に過ぎません。

 その一方で、つみたてNISAの口座開設者は、40歳代が29.1%で最多、次いで30歳代が26.9%など、20歳代〜40歳代が7割近く(67.6%)も占めています。やはり、若い世代の「じっくりと積み立てて資産“形成”したい」というニーズにマッチングしているのでしょう。

積み立て投資の特徴とは?

 さて、その「じっくり積み立てる」メリットとは何でしょうか?「積み立て投資」の特徴は、何といっても時間分散できるということだと思います。

 いつ買うべきか?!投資のタイミングというものはとても難しいものです。「基準価額が高いときに集中して買ってしまった!」「安いときに購入しようとして投資するタイミングを逃した!」などと言う話をよく耳にします。

 これに対し、「積み立て投資」の場合、相場環境が良いときも悪いときも一定「金額」を投資し続けることで、一定の「口数」を買い続けるよりも平均買付単価を低く抑えることができるというものです。

ドル・コスト平均法の注意点

 この投資手法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれています。つまり基準価額が高いときには少ない口数を買い、逆に基準価額が低いときは多くの口数を買えるので購入単価を平準化できるというものです。よって、一般的に「ドル・コスト平均法」なら投資のタイミングに悩むことなく、投資をすることが可能と言われているのです。

 ただし、この「ドル・コスト平均法」も完璧な投資方法ではないことには注意したいものです。混沌としたマーケット見通しの中で、ボックス相場が続く様な場合は有効かもしれませんが、 右肩下がりトレンドの場合などには効き目がありません。つまり、「ドル・コスト平均法も将来の収益を保証したり、基準価額下落時における損失を防止するものでは無い」ということは理解した上で、時間分散、長期投資で資産“形成”に取り組んで頂きたいと思います。

阿部 重利

【あべ しげとし】

経済産業省認定 経営革新等支援機関 ヒューマネコンサルティング株式会社
代表取締役

保有資格:
BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、CFP(R)、金融知力普及協会認定金融知力インストラクタ−、DCアドバイザー、年金・退職金総合アドバイザー、心理カウンセラー、ワークライフバランスコンサルタント

金融機関での実務経験を生かし、経営顧問・コンサルティング活動の傍ら、全国各地で講演会をはじめ、年約150本の企業研修、講演会、セミナー、などを精力的にこなしている。そのパワフルでユーモア感のある語り口と説得力は各方面から好評を得ており、これまでコンサルティングや研修、講演を受けた企業人の知識やモチベーション・スキルアップに大きく貢献している。
著作に、『危機感≠フない人にチャンスは来ない!―トランプ大統領周辺ニュースにも今更驚かない! 目からウロコの経営・資産運用発想法』(セルバ出版)、『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2〜成功する会社は仕事が楽しい〜』(万来舎)、『働き方が変わる!会社が変わる! 実践ワーク・ライフ・ハピネス』(万来舎)、『コモディティ投資入門』(アスペクト社)、ほか、『フィナンシャル・アドバイザー』誌(近代セールス社)、『ファイナンシャル・プラン』誌(きんざい)等多数。

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